2017/10/11 14:06

こんにちは!昨日は夏のような暑さでしたね。そんな日にもさっぱりと頂けるお味噌汁を紹介します。

爽やかなすだちの酸味と麦味噌の優しい甘み、このふたつの相性がとっても良いお味噌汁です。
意外と隠れポイントだったのが、細かく刻んだ玉ねぎの食感でした。
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すだちとブロッコリーとマッシュルームのお味噌汁
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具材:ブロッコリー、マッシュルーム、刻み玉ねぎ
味噌:九州麦味噌とカネサオーガニック味噌工房の有機生味噌を3:1
出汁:荒節(やきつべのだし鰹
吸い口:すだち
ポイント:お味噌は火を止めてから溶かし入れましょう!すだちは食べる前にキュッと絞って香りを楽しみましょう!入れすぎると、ただ酸っぱいお味噌汁になるのでご注意を。

ーーー実は曖昧にしか知らない・・・お味噌の種類がよくわからない!という方へーーー

今回は麦味噌を使ったお味噌汁を紹介しました。みなさんは普段食べているお味噌が何味噌と呼ばれるかご存知ですか?分類の仕方は色・味・地名など色々あるのですが、その中のひとつにどの麹を使って発酵させているかで分類する方法があります。その場合は以下の3つに分類されます。

①米味噌・・・米麹と大豆を使った味噌。つまり蒸したお米に麹菌をつけ「米麹」を作り、大豆と合わせて発酵させて作ります。北海道・東北・関東・関西などほぼ全域に使われています。全体の流通量の約8割を占めます。カネサのお味噌もこれにあたります。
②豆味噌・・・大豆のみを使った味噌です。大豆に麹菌をつけて大豆麹を作ります。有名なのは愛知県の八丁味噌ですね。大豆の旨味がガツンとくる強い味です。3年程発酵させるのが一般的で、その分色もダークチョコレートのように濃いです。全体の5%ほど。
③麦味噌・・・麦麹と大豆を使ったお味噌を指します。九州全域、山口県、広島県、愛媛県で作られています。「九州麦味噌」「瀬戸内麦味噌」と呼ばれることが多いです。比較的塩分が少なく、麹を多く使うので短期間で発酵が促されます。麹が多いほど(麦に含まれるでんぷんがブドウ糖に変換されるため)甘い味噌になります。黒い麦の繊維が残るため、お味噌汁を作る際は味噌こしを使うのが一般的なようです。(私は全く気にせずそのまま投入していましたが・・・)
④調合味噌・・・上記の味噌を2種類以上合わせたお味噌を指します。豆味噌は製法も独特なので、一般的には米味噌と麦味噌を合わせた調合味噌が多く見られる気がします。味噌は単独で使うよりも、複数組み合わせた方がそれぞれの特長がマイルドになり味の複雑さが増し、相乗効果で美味しくなると言われています。

●お店でお客様とお話していると、お味噌に関して食わず嫌いというか、好きの思い込みが多いなあと感じることがあります。生まれ育った土地に根付いているお味噌やご両親の出身地のお味噌を昔から食べ続けている方が多く、中々新しい味に挑戦しずらいものだとは思います。
特にもったいない...!と思うのが好きなお味噌を「色」だけで区別していること。色で区別した場合は、赤味噌、淡色味噌、白味噌の3つしかないんですね。色が濃い=塩っぱい、色が淡い=薄味・甘めという印象があるのか、少し濃いめの色のお味噌をみて「赤味噌は塩辛いから苦手なので」という方がよくいらっしゃいます。色が淡くてもそれなりの塩分が入っていたり、麹が多く入っているので塩分が少し多めでも甘さを感じるお味噌だったりします。色だけでなく、どんな麹を使っているか、大豆と麹の割合、発酵期間、お塩の量で味は大きく変わります。もしどんなお味噌が好きかわからない。。と言う方は「今使っているお味噌の種類とそれのどこか好きか」「どんな料理に合わせたいのか」をお店の方に伝えると、今まで出会った事の無い美味しいお味噌に辿り着けることができるかもしれません!



というわけで、松陰神社前では今日から7日間連続で営業しておりますよー!お待ちしております。

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カネサオーガニック味噌工房 松陰神社前
アクセス: 世田谷線「松陰神社前」駅より徒歩約2分(世田谷通りの反対側、松陰神社方向に進んで下さい。)
住所:東京都世田谷区若林4-17-11 TSビル1階
営業時間: 10:00〜19:00 (毎週土曜日は11時OPEN)
10月のお休み:5日(木)・10日(火)・18日(水)・25日(水) ※31日は味噌作り教室のため15時OPENとなります。
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